M&Aはリソースを取得するということ。これが起点であり最も重要なこと。
決して、形式・手続き的な結果である株式を取得するとか、事業を譲受ということという理解だけではいけません。
リソースを考えず、「取得したら業界売上No.1」的な考えのM&Aは尽く失敗に終わっています。
買収先の企業の売上、利益も勿論大事です。
しかし、買収先企業のもっているリソース、例えば人材、ノウハウ、スキル、取引先などのリソースを自社とのシナジー或いは自社の新規事業にどう活かすか?これが最も重要であり、買い手様の力が試されるM&Aの醍醐味だと思うのです。
弊社が扱ったリソース重視の案件には、
買収先の売上や利益はどうでもよい、人材と技術が欲しいという理由で成約したもの、或いは、同様に買収先の売上や利益はどうでもよい、ノウハウが欲しいということで成約したものなどがあります。
M&Aは
M&Aを人材確保の視点(中小企業は人材確保難)
優良取引先確保の視点(優良企業との新規口座の開設は至難の技)
ノウハウ・技術確保の視点(時間を買う)
などのリソースの視点でみましょう。
結果的に、買収先の売上、利益まであるならラッキー。買収先の売上、利益ありきではないと思います。